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活動報告

令和2年度 国・県・市交流会報告

日 時 : 令和2年12月15日(火) 14:00~16:00(受付開始13:30)
場 所 : Zoom

12月15日、若鯱会の渉外活動である国・県・市との合同交流会が開催されました。
例年は、若鯱会会員が現地へ行き、国・県・市それぞれの方々と視察等を行いながら交流を深める事業ですが、今回はコロナ禍に合わせてオンラインを活用し国・県・市合同で行い、合計48名の方に参加していただきました。

初めに中田代表幹事より「今回は三局が同時に開催する若鯱会でも初めての事であり私も楽しみにしていた。新型コロナウイルスの影響で世界が大きく変化しようとしている。是非、今回の交流会で得た情報、施策をしっかり理解して新しい価値を創造できる若鯱会、また全員一緒に未来予想図を描けるような会になることを願っている」と挨拶がありました。

そして、経済産業省中部経済産業局産業部産業振興課 伊藤彰修様から令和3年度概算要求のポイントとして中小企業・小規模事業者支援施策の説明及びご紹介をして頂きました。

1.中小企業再生支援・事業継承支援として142億円。これは金融機関や商工会議所を通じて支援窓口を用意するもので、再生計画の策定や事業継承の支援を行うというもの。

2.事業継承・世代交代支援として27億円。これはM&Aや事業譲渡、経営者交代を通じて経営資源・雇用・技術を次世代に引き継ぐ支援で、名古屋商工会議所内事業承継センターが窓口。承継後の事業支援費用の1/2~2/3 上限200万~600万が補助される制度。

3.生産性革命推進事業として3600億円。これは今後の人手不足や働き方改革での費用拡大にむけ、デジタル化を中心に生産性の向上を図る支援を行うというもの。

4.IT化などの進行具合により、HP作成・改良やチラシカタログ作成、広告費等を対象とした「小規模事業者持続化補助金」(補助率2/3上限100万) 汎用的なITツール導入への「IT導入補助金」(補助率1/2~3/4 上限450万) 新製品・革新的サービス開発への「ものづくり補助金」(補助率1/2~3/4 上限1000万) また、今回はコロナの影響を受け、特別枠補助設けている。

他にJAPANブランド育成支援事業としてECやクラウドファンディング活用などでの販路拡大費用を補助率2/3 上限500万円

5.経営下支え事業として、中小企業取引対策事業(10億円)これは大企業との取引トラブル時、専門家や弁護士によるサポートを行うもの。

6.なりわい再建支援補助金、被災小規模事業者再建事業補助金など、災害からの復旧・復興事前の備えがなされる。

次に、若鯱会から広報渉外委員会坂野委員長より、愛知県産業局様との交流会、パワーアシストスーツに付いてなど、過去の交流会の紹介がありました。

続いて名古屋市経済局産業労働部産業企画課 産業企画係長 古田あゆみ様より、名古屋市の産業振興施策について説明していただきました。
「令和2年度の市況説明は景気ウォッチャー、景気動向指数では新型コロナウイルスの影響で4月は落ち込んだが、徐々に戻っていった。しかし、11月の第三波により7か月振りの下落となった。名古屋港輸出入額では中国・米国輸出額が戻っているため名古屋港輸出入額が10月で昨年度まで持ちなおしている。名古屋港の貿易輸出額は22年連続で日本一であるとの事。愛知県の有効求人倍率は全国を下回っているが名古屋市は上回っている。オフィスビル空室率は増えてきており、全国でオフィスを持たない企業が増えている」と説明していただきました。

また、感染症対策では「ノブナガ」「ナゴヤ信長徳政プロジェクト」として、新たな融資制度「ナゴヤ新型コロナウイルス感染症対策事業継続資金」を1.1~1.2%の低金利で4000万まで融資(当初3年分の利子をキャッシュバック)で展開など事業の紹介。

イノベーション施策説明で「名古屋市は大企業も多く、安定志向で新事業が起きにくい」事からスタートアップイノベーション企業支援として「小学生起業家育成事業」など初中等起業家教育、起業家育成支援、スタートアップの創出支援などの紹介をしていただきました。

休憩を挟んで、最後は愛知県の産業振興施策説明となりました。
始めに愛知県経済産業局 中小企業金融課 尾崎孝子様よりBCP事業施策について話していただき、経済産業局情報通信政策推進監 吉田弘毅様からは、5Gを巡る政策動向について説明をしていただきました。

次世代通信5G(第5世代通信)について、移動体通信は10年ごとに変化しており2030年には6Gが始まる。30年間で速度が10万倍になり移動通信が固定通信に追いつきつつあるそうです。

5Gは「遅延が少なく、多数同時接続ができる」と言う特長があり、自動運転や医療、工場ラインでの活用もされていくとのこと。
今後の展開として、全国を10kmごとに区切りエリアカバー、「5年以内に50%以上の基地局」を作り、2年以内に全都道府県でサービスを開始するそうです。
また、4Gまでは携帯がメインだったが「通話ではなく各産業とのコラボレーション」での活用に重点が移るとか…。

「5Gが実現する社会と利用シーンとして何が出来るか 総務省のYoutubeが参考になるので見てほしい。」ともありました。約2分の動画で見てみましたが、とっても興味深いです。

「Connect future ~5Gでつながる世界~」https://www.youtube.com/watch?v=8Uwy5AS6zNo

「5Gの普及の4段階は2017年に黎明期>2020に幻滅期>2023に啓蒙活動機>2026には安定生産性期となるサイクルがある。
現在はインフラ整備が間に合ってなく、コンテンツがまだなので2年ほど続く幻滅期は続き、2023年ごろより先進的な企業を中心に普及し始まり、見守り介護の需要が増えるのではないか。
この頃から働き手とのコストがペイできてくる。2026年頃より普及が進み一般的になってくる。
ローカル5Gの活用方法としてアンテナ立てて基地局を置き自営での5Gが注目されている。(2019年12月より制度化 (日本のみ)費用は2000-3000万円ほど)
普及に向けて整備促進税制・インフラ整備補助金・アンテナ設置のため公共財産利用の貸し出し(公共施設の屋上を利用)などが検討されている。」と専門的なご意見をお聞かせいただきました。

最後に廣江広報渉外担当副代表幹事より閉会の挨拶がありました。

「今までは幹事会メンバー中心だったが昨年から広く会員が参加できる形になっていった。
なぜ、渉外活動をやるのかと言うと若鯱会を幅広く知っていただく目的がある。
今年度はコロナ禍であり、やれる形でやろうということで、従来の様に、施設を見学等が出来なかったが、オンラインでの開催になった。参加していただいた方には今回の施策や情報を聞いて、利用できるものがあれば利用していただきたい。
また社業に何かしらのヒントになれば嬉しい。」と締めの言葉で終了となりました。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

交流会終了後、中部経済産業局の伊藤様から
「最新情報をお知らせします。若鯱会の皆様にも情報共有いただけますと幸いです。」
と嬉しいメールをいただきました。
これからも有益な情報交換の場所となると良いです。

https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2021/pdf/chushokigyo.pdf
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2020/201221yosan.pdf

若鯱会2G広報渉外委員会 後藤正人

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