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活動報告

愛知県産業部と名古屋商工会議所若鯱会との交流会報告

日時:令和元年11月14日14:30~17:00

場所:中部国際空港アクセスプラザ・セントレア貸会議室

懇親会:ザ・パイクブリューイング レストラン&
クラフトビアバー中部国際空港セントレア店(FLIGHT OF DREAMS内)


中部国際空港にて、愛知県産業部と名古屋商工会議所若鯱会との交流会が開催されました。

まずは、空港の入り口でもある、アクセスプラザに集合し、「あいちロボットショーケース」を見学することから始まりました。
今回は、実際の製品を見て触れた上で、愛知県の方からお話を聞くといった順序です。

「あいちロボットショーケース」とは何でしょう。ロボットは「未来の技術」、そう思っていませんか?
実はもうロボットの実用化は始まっており、家庭用の掃除ロボットはもう誰でも買うことができます。
それと同じような働くロボットがすでに色々なところで導入され始めています。
ロボットショーケースはこうした実用化段階を迎えたロボットを集めて、空港などでさらに多彩なサービスを実現することを目指して実証実験を行うプロジェクトです。

●ソフトバンクさんは、業務用の掃除ロボットを展示

進路を妨害しても、

それを、検知して止まってくれるのです。

大きな乗り物風のロボットRS26と言うそうなのですが、ルートで掃除するというのを覚え込ませて、掃除するというもの。
安全装置もしっかりついていて、現在アメリカのコストコで営業時間内に導入されていて全く事故も起こってはいないそうです。
「お掃除するロボットなんて最近よくあるじゃないですか」とささやきもありますが、業務用の製品は、思ったほどそんなに簡単にはいかない難しさがある事でしょう。

●株式会社シンテックホズミさんでは、搬送ロボットを得意とされているようでした。

アクセスプラザでも荷物搬送ロボットを安全に運用

電動アシスト歩行車は、電動自転車を思い出して頂けるとイメージが掴めます。

坂道などでは発電をして回生ブレーキとなっているそうです。つまりは、電池長持ちエコな訳です。
工場の中では、こういった搬送は結構使われていることと思いますが、不特定多数の人が多い空港のアクセスプラザのようなところでも、安心かつ安全に使われるようになるという事が、もうすでに現実化されてきているわけです。

●株式会社ジェイテクトさんは、パワーアシストスーツを展示。重いものでもこれを使うことによって軽々と持ち上げられます。

例えば、20kgの水を持ち上げようとするが、パワーアシストスーツを着ることによって、こんなに軽々。

本当に重いの?ここで広報渉外委員会山田副代表幹事が、「証拠の品」を持ち上げようとしましたが・・・

やっぱり重かった。

マン・マシンインターフェース(人間とのコミュニケーション系)のロボットでは、
●豊田通商株式会社さんは、AIコミュニケーションロボットSpoonを展示

Spoonは、カメラと人感センサーにより、目の前にいる人を認識し、AIによるコミュニケーションを行うロボットです。
音声やジェスチャーなどを総合的に判断した上で、読み取った動作に対して表情やしぐさを変える事ができます。

ここで、男女何歳くらいとかも判別できるそうですが・・・
24歳女子と判別されちゃいました!
誰ですか!それは、プログラムのバグと言っている人は?(笑)

●株式会社東亜製作所さんは、インフォメーションロボット

360度カメラで周囲を認識し、モニターが探している人を見つけて案内を表示します。
空港でのチェックインカウンターへの人の誘導やカーディーラーでの接客など、幅広い応用が期待できるそうです。

サイネージが追いかけてきたらと思うと、ちょっと怖いですが、重要な情報をその人に見やすく発信できるのは良いことかもしれません。

ロボットショーケースを見え終えて、「ふ~ん、そうなんだ。」と、ほぼ人間に近いような人型ロボットをイメージして、驚きのエンターテイメントを見せてもらえる事を期待していた方々にとっては、少し違っていたのかもしれませんが、本来ロボット(robot)は、人の代わりに何等かの作業を自律的に行う装置、もしくは機械の事で、産業用ロボットとは、ある程度自律的に連続、或いはランダムな自動作業を行う機械なのです。
そろそろ、ネコ型ロボット「どらえもん」に会えると思ってみえましたか?
現在のロボットとは物理的に裏付けられた科学を地道に技術者が実現しつつあるといったところでしょうか。
もし、この場に「どらえもん」がいたならば、それは間違いなくゆるキャラです!(笑)
またもし、これらのロボット類が何もロボット化されていないものだったらどうでしょう。
昔、子供のころにラジコンカーで遊んだことを想像してみてください。
インテリジェンス化、つまりコンピュータが入っていなかったとしたら、あのラジコンカーのように子供が操る搬送機がアクセスプラザを走り回っていたら、とても危険ですね。
そこから半導体技術の進歩とともに、コンピュータの小型化高集積化が進み、今年のノーベル賞で話題となったリチウムイオン電池の登場によって、飛躍的に進化してきたのです。
これは、皆様も身近にスマホの恩恵と弊害を感じていることと思います。
もう少しだけ追記しておきますと、「現在AIに仕事を追われ」とか、「ロボットが生命のようになる」と本気で思ってみえる方もみえますが、現在のコンピュータはノイマン型コンピュータと言われるものの延長にすぎず、所詮は0と1の計算で動いています。
今、航空機やドローンは、飛べない人間にとっては待望の装置でしたが、鳥はともかくハエや蚊は人に疎まれながらも、飛び回り目的を達成して子孫まで残しています。そのハエや蚊一匹すら現在の工業的なテクノロジーでは作ることは出来ないのです。
もし「どらえもん」のようなものを目指すとしたら、とてつもなく難しいことが想像できると思います。
まさに、研究者・技術者は尊い生命力に人間力で挑んでいるわけです。

◇ 場所を会議室へ移動して、愛知県の方からお話を伺いました。
1)ロボカップアジアパシフィック2020あいちの開催を契機とする愛知県の取組について
愛知県経済産業局産業部産業振興課ロボット国際大会推進室主査 村川裕亮氏より

2020年10月に、AICHI SKY EXPO (愛知県国際展示場)において、ロボットの国際大会「ロボカップアジアパシフィック2020あいち」及び「ワールドロボットサミット2020」が開催されます。(2019年6月28日発表済み)
愛知県は、車、航空機、ロボットの産業が多いのはよく知られてはいると思いますが、なんと41年ダントツ1位で年間47兆円もあるそうです。
愛知県は元々、日本の誇るものづくりの街です。

このものづくりの強みを生かした製造業が、さまざまな装置やロボットを開発しております。
「インバウンド」という言葉をほとんど気にすることなく、こんなにすごい愛知県がこれからもがっちり日本を、牽引して行くことになるでしょう。

2)続いて、「AICHI SKY EXPO」について

愛知県国際会議展示場株式会社セールスマネージャー山本茂氏よりご説明がありました。
空港直結の国際展示場ができ、セントレアから移動することなく、アクセスの良い条件の場所となり、前述の日本に誇る愛知県が今後、愛知県の魅力の発信となっていくことが容易に想像できます。

3)そして、愛知県産業振興施策等について
愛知県経済産業局中小企業部中小企業金融課課長補佐 尾崎孝子氏より

あいち産業労働ビジョンとして、愛知県の中小企業に対してのさまざまな支援事業のご説明がありました。

最後に、

若鯱会 廣江広報渉外委員長より謝辞。
これにて愛知県産業部との交流会を終えることになりました。

◇ 懇親会は、最近出来た第2ターミナル側へ移動。

本物航空機をすぐ近くに見ながら、懇親会となりました。

この日は、飛行機に乗るわけでもなく空港に集まった訳ですが、いろいろと空港の広さや愛知県が取り組もうとしていることも理解できた一日だったのではないでしょうか。

若鯱会 4G広報渉外委員 杉岡賢一

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